気になる!地球の3圏
わたしたちの周囲を取り巻き、その生活に影響を与える外界を、「環境」といいます。
ギリシャの賢人達は、彼らの自然哲学で、自然環境を「上なる空と空気」、「下なる大地」、「隣接の海」、「太陽と火の温暖」という4つの領域に分けて認識し、それらが物理的世界におけるすべてを説明すると考えました。
人類が、その自然環境を、このようにいくつかの切り離された部分に分けて考え始めた時に、科学的な考え方が芽生えたといわれています。
ずっと後になりますが、カルダーノ(1501-1576)は、『世界の諸相』の中で、万物は空気、水、大地の3要素から成り、万物生成の形相的活動的要因は「暖」、質量的受動的要因は「湿」で、「天界の暖」は万物を生かし、団結させる世界精神であると説いています。
実際、地球表面とその近くは、それを構成している物質の種類によって、固体部分の大地と海底「岩圏」、液体部分の海洋「水圏」、それらをすっぽり包んでいる気体部分の大気「気圏」という3つの領域から成っており、土、水、空気は自然を支える基本的な要素です。
いずれも太陽の温暖「太陽放射」を受け取っています。
平たくいえば陸、海、空のことで、入類の自然環境であり、生活舞台です。
それらは、互いに境を接しており、それらの境界面を通して、互いにいろいろな作用を及ぼしあっています。
その結果、さまざまな自然現象が生じます。
地球が、他の惑星あるいは月と際立って違う点は、その表面に海洋を形成するのに足りるほどの巨量の水を持っており、「水の惑星」と呼ばれていることと、他の惑星とは非常に違った組成の大気を持っており、生命の存在に必要な「酸素」を大量に持っていることです。